先日の記事（Delphiに関するご相談が増加中です。体制を拡充し全力でご支援します）でお伝えしたように、近年Delphi（デルファイ）に関するお問い合わせが増えています。
そこで、今回はお問い合わせによせられた内容とソフィアが想定する「Delphiについての技術上の課題」をまとめました。今回は保守・サポート編をご紹介しましすので、ぜひご参考ください。
古いDelphiアプリを動作環境ごと維持・保守してほしい
稼働しているハードウェア等が老朽化しているので更新・移行したい
このようなご相談の場合、まずは現状の動作環境を見せていただき、貴社のご要望をお伺いします。Delphiの開発環境、ソースコード等が全てそろっていれば、弊社でメンテナンスさせていただくことが可能です。
ただし、古いDelphiアプリの場合、アプリ本体で新たなバグやトラブルが発生する可能性は低く、動作環境側（Windowsや稼働するサーバなどのハードウェア）に問題があることが多いです。
世代にもよりますが、古いDelphiアプリを新しいWindows環境下で直接動作させるのは困難なため、弊社では現状の環境をそのまま仮想化して新サーバ上で稼働させたり、アプリを新環境に移行するなどの方法をお勧めしています。
いずれの方法についても弊社でご提案から開発、構築、実装まで可能です。
※元のアプリや開発時期によっては、ここでご紹介している他の課題がともなうことがあります。
さらに移行や環境切替えにともなったネットワークなどのインフラ関連の設計・施工、サーバの手配・設定・設置あるいはクラウド環境への移行などについても、弊社にてご支援が可能です。
Delphiがわかる人が社内にいない
近くにDelphiの開発を頼めるITベンダーがない
ソフィアは全国対応が可能です。
ソフィアは静岡県浜松市にありますが、Delphi関連で定常的にサポートをご提供するお客様に限っても九州から関東まで広範囲におよびます。遠方のお客様でも、対面での対応が必要なお打ち合わせや実機確認時はご訪問し、それ以外はリモートでの対応をおこないます。
自社で所有しているDelphiのライセンスが古い、グレードが低い
Delphiライセンスを所有していない、見当たらない
ソフィアは最新のDelphiライセンスを所有していますので、お手元のソースコードをお預かりして開発をおこない、完成した実行プログラムを納品します。これによりお客様は最新版の機能を備えたアプリをご利用いただけます。
ITベンダーにDelphiによるアプリ開発を委託した場合、Delphiの開発環境自体は納品物に含まれていないほうが一般的です。お客様がこの先、自社でDelphiの開発体制をもち、自前で機能改変やメンテナンスを行う予定がないのであれば、お客様が新たにDelphiを購入したりライセンスのアップグレードをおこなう必要はありません。
参考
Delphiにはいくつかのグレードがありグレードごとに機能と価格が異なります。
例えばエントリーグレードのライセンスではOracleやMS SQLserver、PostgreSQLなどの一般的なデータベースシステムが使えません。大容量のデータを扱いたい場合や、複数ユーザーで同時にアプリを利用したい場合には、上位ライセンスの購入やアップグレードが必要となります。
ただし、これは自ら開発を行う場合で、もしITベンダーにアプリの開発を委託するのであればライセンスを所有する必要はありません。アプリの実行形式さえあれば利用することができます。
ITベンダーが自社所有のDelphi環境で、第三者（お客様）のためのアプリを開発し、その実行プログラムを提供（納品）することはDelphiのライセンス上問題ありません。
Delphiから他の言語にマイグレーションしたい
「今後のメンテナンス性を考慮し自社で対応できる言語にしたい」あるいは「既存の他のシステムと統合するために言語を統一したい」など、マイグレーションに関して、お客様のご要望や目的に応じて柔軟に対応いたします。
実際に動作しているアプリとソースコードをお預かりし、ソフィアで仕様の解析を行ないながら、同等の動作をするアプリをご指定の言語で開発いたします。
元のアプリの仕様書や設計書があればそれを元に作業を行いますが、そうした情報が全くない状態でも対応することが可能です。さらに他の課題にもあるようにソースコードが不完全な場合やサードパーティーのライブラリが利用されている場合、帳票ツールの移行が必要な場合なども対応が可能です。
OracleからPostgreSQL、古いOracleの最新化といった、使用するデータベースの変更やバージョンの切替えなども合わせて対応可能です。
ソフィアでは、新規開発やメンテナンスなど数多くのDelphi案件に対応した実績と経験に基づいて、多様な課題に最善の方法でお応えします。
次回は機能追加・改修、ITベンダー支援編をお送りします。
